整形外科の看護師に求められるスキル

整形外科とは骨や軟骨、筋に靭帯など運動器官を構成するすべての組織の病気やケガを対象とする診療科です。整形外科で働く看護師の仕事内容は、注射や採血などの一般的な看護業務のほか、包帯やギブスの装着、リハビリテーションの補助などがあります。また、入院設備がある整形外科では、体位交換や食事などの介助にも携わらなければいけません。このように、整形外科で働く看護師には回復期や自宅に戻ってからの生活期などでの看護が求められていると言えます。

看護師に求められるスキルは主に4つで、まず1つ目は整形外科に関する知識と技術です。整形外科を受診する患者は、少なからず不安を抱えています。その不安を取り除くためにも、整形外科に関する知識と技術が必要なのです。2つ目には、コミュニケーション力が挙げられます。整形外科を受診する患者の年齢層は新生児から成人、高齢者まで幅広いのが特徴です。それぞれの年齢層によって表現方法や理解力が異なるため、看護師にはすべての年齢層の患者が理解できるようなコミュニケーション力が求められます。

3つ目は、日常生活動作に関する知識と技術です。整形外科では治療後にリハビリテーションを行います。そのため、人間の日常生活動作に関する知識と技術が欠かせません。そして、最後の4つ目に挙げるのが体力です。これはどの診療科の看護師にも必要ですが、リハビリテーションや生活介助などを行う整形外科の看護師には特に必要なものとなります。